大阪市長・知事ダブル選挙の結果次第で日本の未来が分かる
金に目が眩んだ週刊誌・月刊誌による橋本さん叩きが激しいが、今回の動きで分かった事は反改革派の何ふり構わぬ抵抗が今後の日本を占えるということだ。もし、橋下さんが敗北すれば、戦前の軍部とマスメディアが一体となって突き進んだ間違った道を、再度日本が歩む図式になる事は間違いない。橋下さんの血族暴露記事から始まって松井府知事候補の元暴力団との関係の記事が手当り次第に出たのを見て、当初に想定した平松大阪市長に対する仲間意識の応援とは違うと思う様になった。平松大阪市長が幾ら毎日放送出身だからと言っても、新潮社や文藝春秋社を動かせる力は無いと思ったので、平松市長のNY勤務からCIAの繋がりを思い浮かべた。然し、計画的に記事が順次掲載されるのを見て漸く橋下さんの敵の正体が推測できた。敵の正体とは関西電力である。電力会社は地方経済では類を見ない力を持ち、広告業界に隠然たる力を有している。推測だが、関西電力は今回の橋下さん叩きを電通などの大手の広告代理店を通して行なっているものと思われ、企業生命を掛けて橋下さん叩きに打って出た考えられる。平松大阪市長の出馬や池田市の倉田市長の出馬は関西電力の支援が確約されたことによるものと考えて間違いない。電力会社と言えば、若い時に電力・エネルギー関係分野に関係がある仕事を経験していたので電力会社の裏表を熟知している。関西電力が従来に無関心であった大阪市長選挙や大阪府知事選挙に対し、今回気が変わった背景には原発稼働問題があり、九州電力との佐賀県知事との友好関係を意識しての事と推察される。私自身は電力会社に対して敵意を持っていないが、電力会社の企業風土は地方が色濃く出ており、一転敵にすると怖い存在なことを知っている。電力会社の原子力発電所の用地の地上げには暴力団が絡んでおり、金融機関と同様に総会屋との結びつきが強い企業体質を持っている。勿論、準公共的な企業の意識も持っており、一般の民間企業の様に閉鎖的ではない。面白かった電力会社の筆頭は中部電力で、全くの実利主義に徹した企業であったことを記憶している。関西電力は東京電力に対しライバル意識が強く常に意識していたが、横暴な企業風土ではなかった。然し、今回の関西電力の橋下さん、松井さん叩きはえげつないとしか言いようがない。金と権力を持った企業が個人に対して刃を向けるなど許されるものではなく、私の推測が当たっているとするならば、関西電力の原発再稼働など絶対に認めてはならないと思われる。戦前は軍部と警察という暴力装置によって国民は苦しめられたが、現代は警察とメディと云う組み合わせの暴力装置により、平成維新と云う改革の流れが止められようとしているのは危険な事だ。暴力団を反社勢力というが、企業に使われた警察やメディアのペンの暴力も暴力団同様の反社勢力ではないのか。国民の真の敵は誰なのかを考える時期にきているほど警察やメディの横暴が目立ち始めた。そして電力会社の様な準公共的な企業の横暴さを弾劾しなければ、再度日本は誤った方向に進み始め、国民が苦しむことになる。