個人情報保護法に意識過剰な社会
格差社会とともに治安が悪くなり、更に情報化社会が到来して個人情報が悪用される恐れが出てきたことから「個人情報保護法」が成立したとされている。しかし、実際には政治家や行政が自己保全するために作った法律とも言われているが、諸外国とことなり「馬鹿のひとつ覚え」の日本国民には害もある法律となっている面もある。以前、TVにITで資産を形成した人がコメンテーターとして出たが、この人は死亡した人の情報まで個人情報違反ではないかと司会者に注意をしていた。何かで成功した人は謙虚さがなくなると同時に自らの無知にさえ気づかずにTVに出て「個人情報保護法」を金科玉条の様に振り回している姿は滑稽のひと言であった。最近特に思うのは有名人でもなく、お金持ちでもない人達が、何を恐れてマンションの郵便受けにまで名前を出さないのか分からない。私が住んでいるマンションの住人、特にデザイナーズマンションにリフォームされて新たに入居してきた若い人達は殆んど郵便受けに名前を表示していない。郵便局員も部屋番号が記載していなかったら配達する事が出来ないと思われ、本人にとっても良くない事だと思うが、この様な考え方は時代に合わないのかもしれない。ひとつ言える事は、何を怖がっているのかと言う事である。夜逃げでもしてきたり、多重債務者ならいざ知らず、普通の人達が正々堂々と生きられない社会など存在しない筈である。「個人情報保護法」に対する意識過剰で損をしている場合もあると思われ、若い人にはもっと自信を持った生き方を勧めたい。そう言えば、引越した時には左右上下には引越しの挨拶をする習慣があったが、この習慣も今は昔になった様だ。私の住まいは3階建の3階なので左右と下の階だけが挨拶の対象だが、先日に今度結婚して入居する階下の方が珍しくご挨拶に見えられた。多分、ご両親とお二人とも「個人情報」より人間関係を重視した生き方をしている方々なのと思い、久し振りに清清しい気分になった。