アートの出会い

昨今のビジネス書にはアート思考やデザイン思考が取り上げられているが、私がアートを意識したのは結婚後と遅咲きだ。大学受験の時に父が経営に参加していた会社に建築設計事務所があったので、建築学部でも受けてみようかと考えたことがあった。余り自分の事で父に相談したことがなかったが、建築学部受験の時には理由は思い出せないが意見を聞いた。すると即座に、俺と同じでお前は絵が描けないからやめた方が良いと指摘した。。一度たりとも父兄参観日に来たこともなく、学校の成績などに関心がない父と思っていたので、私の絵の才能がないことを見抜いていたことには驚いた。確かに、絵心どころか絵を最後まで描けた記憶がない。美術と音楽はテストで100点でも実技で並の成績にされたので、余計に嫌いになった。大学は理系に進んだのだこともあり、アートに関しては接点がないままに社会人となった。それが、偶然に結婚相手が美術系の才能がある一家で、次兄が一級建築士で、ワイフはデザインを専攻していた。仲間と脱サラして専門誌を立ち上げた時に、ワイフに出版物の表紙の絵をデザインして貰い、初めて絵を描く才能を見た。ワイフは結婚後にデザインの仕事を辞めて専業主婦になり、その後は女子寮の食事を作る仕事に就いた。デザインを学んでいたためか先天的かは知らないが、料理の盛り付けは実に見事であった。女子寮の経営者にも評価された様だ。一流シェフと言われた人でも盛り付けが下手な人がいるが、味は良くても盛り付けが良くないと旨くても感激がない。見た目だけで不味ければ詐欺にあった様な気がする。ワイフは美術館に行くのが好きで、最初は一人で行っていたが、その内に私も同行するようになり旅先でも美術館に必ず立ち寄った。様々な作家の作品を鑑賞している間に不思議とアートに対する理解が深まり、脳の働きも創造的な面が強化された様な気がしてきた。今はコロナで自粛しているが、沈静化すれば美術館で芸術作品を見て回りたいと思っている。アートは見るだけでも効果があるので、自分で描ければ更に創造力が増すのかもしれない。残念ながら手先が不器用なために鑑賞専門であるが、ワイフとの結婚でアートに出会い、仕事に良い影響をもたらしていることに関しては、私にとっては幸運であった。「東京芸術大学美術学部(究極の思考)」の本を読んで自己を振り返った次第だ。

風邪に効く薬はない

最近まで風邪に掛かり医師の診断を仰ぐと必ず風邪に効く薬はないと判で押したように言われた。そして処方箋は対処療法の熱を下げる薬のみで、助言は身体を休めて自力(免疫効果)で治すというものであった。新型コロナウィルスに対するワクチン接種が始まったが、本当にワクチンは効くのか過去の事例を考えると疑心暗鬼だ。勿論、遺伝子操作などのない時代の言葉だったので、現代は風邪に効く薬も出来るのかもしれないが。風邪のコロナウィルスは変異が激しいので、経済的に合わないので作られなかった可能性もある。何せ医学薬剤的な知識を持たない者が考える類なので、真実とは程遠い推論かもしれないが、新型コロナウィルスワクチンは従来の風邪には効かないことはNY在住の知人の報告で分かった。知人は白内障の治療を受けるために新型コロナのワクチンを接種し、猛威を振るった感染症が収まりつつあるNY市内の眼科を訪れた。また、知人の奥さんも不要不急な用事でNY市内に出かけたとのことだが、知人は咳の酷い風にり患してしまった。知人は奥さんからうつされたと主張してるが、奥さん自身は別に体調は悪くないそうで、感染経路は不明だ。咳の酷い風邪で思い出したが、2年前の年末から年初に掛けて咳の出る風邪を引いた。熱は出ないが、咳がひどく、治ったと思ったら直ぐに戻り、感染力が強く、会社の近くの人達に感染した。知人にも同様な症状なので再発するから気を付ける様に電話で話をした。何故、この様な事を書くかと言えば、ワクチンを接種した高齢者が俺は大丈夫とばかりの振る舞いをしているとの話を聞いたので、通常の風邪には効果がなく、風邪は万病の本なので、ワクチンを接種したからと言って全てに安全ではないことと変異種には効くかどうかは未だ分からない状況を理解した方が良いと思ったからだ。感染症が鎮静していないのに東京オリンピックが開催されそうだが、結果次第では歴史に残るオリンピックになりそうだ。過去の東京オリンピック中止後には大きな戦争が起きたので、その轍を踏まない為に是が非でも東京オリンピック開催に邁進するのかどうかは分からないが、太平洋戦争と同様に誰もが否定的であったのに止められなかった太平洋戦争の二の舞にはなりたくないものだ。菅総理は耳順の年齢を10歳以上越えているが、仄聞するところでは未だその域には達していない様だ。

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