人類に対する警告

Cortlandt-20111029-00036.JPG 折れた樹.JPG地球規模で異変が起きている。この異変をどの様に考えるかはその人が育ってきた環境に左右されるが、NYの友人から届いた大雪のメールを見るとタイで起きている大洪水と相俟って色々な思いが錯綜する。若いときは自然に対しても尊大であり、宗教的面を否定していた私であったが、馬齢を重ねる毎に否応なしに自然の怖さや人智では計り知れない得体の知れない事実に驚愕する。TVでは世界の人口が70億人を突破した事を報道しているが、それに伴う地球の負荷に対して省みたコメントは少ない。半世紀で倍になった人口がもたらしている地球環境に対する影響は計り知れないと思われる。ICTの発達で経済や人の交流でグローバル化をもたらしているが、一方では格差社会を拡大し、既知の学問では解明できない問題が目白押しになってる。日本では今、多くの人の間で詩が読まれている。先日、友人からのメールにも94歳になる母に100歳の詩人「柴田とよ」の詩集を贈ったら2回読んだと書かれていた。そして彼の哲学の先生は母親と書いて来た。優秀な彼には素晴らしい母親がいたのかと思い、改めて人格形勢には親が重要なのを再認識した。東大震災以降にも多くの人の詩集が読まれ、TVでも早逝の詩人「金子みつ」の詩が流された。私も偶然に目にした雑誌で偶成の詩人「高橋元吉」の詩を目にして感激し、早速、全詩集を購入した。NYの友人から大雪のメールが来た後に机上のカレンダーを11月に変えたら相田みつをの詩「なやみはつきねんだなあ 生きているんだもの」が書かれていた。正に詩は単純だが心に響くものを秘めている。この様に書きながら、私自身は理系の出身なので、ここ数年に起きている地球規模の異常現象は太陽の黒点の活動が引き起こしているのではないかと考えている。勿論、太陽の活動の影響が人間の脳にまで影響を及ぼす事は、月の引力が動植物に左右する出来事でも類推できる。しかし、若い時分と異なり、年を経ると単なる自然現象と捉えるのではなく、存在自体に理由がある様に思われて哲学とは言わないが、人間ウオッチングに興味が出てきている。特に、効率一辺倒がもたらした経済に対する警告を考えてみたい。

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