JALは必要か

JALの再建問題で世間は騒々しいが、この問題に関心があるのはJALの社員と政治家位であろう。尤も、ライバルの全日空や海外の航空会社もシェアや競争力と関係してくるので、多少感心はあるのであろうが。それにしても前原国交省大臣のJAL救済の発言は自民党より酷いと思われる。民主党の支援団体が労働組合であるから仕方ないと言えばそれまでだが、救済する価値が無い企業を存続させる事は八ツ場ダムの無駄より大きい事を知っているのかと問いたい。JALが日本のフラッグである時代は既に昔の話である。プライドだけ高くてサービスの悪いJALだが、国会議員にとっては海外に行くのに威張って乗れるから好ましいのであろう。前原大臣は日本航空の再建のために調査チームを派遣したが、このチームは財政面だけの調査だけで、存在の必要性に関しては何等の作業を行なっていないのである。今後公的支援を必要とするなら、先ず日本航空の存在意義を質す事から始めるべきである。日本には全日空があるのであるから、何も金食い虫の日本航空を救済する必要はないのである。前原大臣は誰かの入れ知恵で、JALは国内の飛行場建設による皺寄せを受けているなどと言う戯言を信じているらしいが、潰されない意識を持った社員の好き勝手な振る舞いが会社を駄目にした事を白日の下に晒すべきである。国会議員が海外に行くのに都合が良いからの理由で駄目会社を救済する事は国民を愚弄する事であり、経済不況で苦しんでいる多くの企業に対する冒涜である。前原大臣は、ダム建設と道路建設と日本航空の無駄がどの様に違うか答える義務がある。日本航空を救済しなければ国内航空の路線は壊滅すると思っている様だが、日本航空が存在するから日本ではベンチャー航空会社が育たない事を知るべきである。前原大臣の議員以外の活動履歴は知らないが、企業に勤務して汗をかいた経験が余りないような人間が偉そうなことを言うなと国民は反論するべきである。日本航空を税金で救済する事には断固反対である。
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