中国市場開拓で頑張る元物産マン

昨夜、元物産マンの方と酒を飲んだ。NYから休暇で帰国した友人を交えた3人だけの宴であった。元物産マンの方とは久し振りにお会いするのだが、何時も人間の器量の大きさに圧倒されてしまう。彼の様な日本人が戦後の日本の経済を発展させてきたことを思わざるを得ない。彼は現在、知人の会社の顧問として中国に2箇所の工場を立ち上げ、70歳を越えた今も中国法人の社長として頑張っている。彼からすれば今の日本は閉塞感に満ち溢れており、遣り甲斐のある仕事がないので、中国で事業を進めているとのことであった。最近は中国の言葉も分かり、中国での仕事も楽しくなってきた様だ。お金しか頭になく、小人物ばかりの昨今の日本人とばかり接していると嫌に成ってしまうが、元物産マンとお会いして気分が晴れやかになった。待ち合わせた新橋の居酒屋は小さいが食品部門で活躍した人らしく、新鮮で美味しい店であった。この店の選び方一つ見ても外見だけ拘る成金達と違い、本物を見る目の凄さが伝わってきた。彼には迷惑かもしれないが、私は勝手に彼を師として位置づけている。今度は中国で彼と美味しい酒を飲みたいと願っている。

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