「仕方なく休みを取る?」福田総理
新聞の見出しに福田総理が「仕方なく休みを取る」と書かれていたのを目にした。庶民の感覚からすれば緊急課題が目白押しなので、政治家たるもの夏休みを返上してでも事に当るのが当たり前と思うが、どうも昨今の政治家は違うらしい。飽くまで推測だが、総理の周りにいる役人の為に休みを取ることを勧めた者がおり、総理は国家の急務よりスタッフの夏休みを優先させたのと思われる。税収の変動で政治家の報酬・経費・政党助成金が増減すれば、悠長な事は言ってられないだろうが、役人の給与も同様に景気の変動と関係なく支払われるために互いに危機感がない。政治をクリーンにするために政治献金の仕組みを変え、その代償として政党助成金なるものが発生した訳だが、この事が役人と同じように政治家を景気の変動に対して鈍感にさせてしまったと思われる。物事には、一つの事を重視するともう一つの事が見えなくなると言うセオリーがあるが、正に政治のクリーンさを求め過ぎて政治家の景気に対する危機感を失わせてしまった。中国の「水清ければ魚住まず」と言う故事を思い出した。今の政治を見ていると後悔先に立たずである。
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