「私立為業」の言葉
最近、"私立為業"と言う言葉を知った。この言葉の意味は、「官に頼らず、私立でできることは私立で行うことが、独立した個人を形成し、ひいては独立した国家を実現できる」と言うことである。明治時代の書物を読んでいた時に出会った言葉であった。日本と言う国は何時から官に依存して独立不羈の精神を忘れてしまったのであろうか。消費税の税率アップの議論が出て来ているが、官に余計なお金を渡さず、民間活力を出す様に国民をリードするのが政治の本来の姿であろう。小さな国家と言いながら、官は利権を手放さないので、税金を少なくして官が何も出来ないようにする事が改革に繋がると思われる。小さな国家とは議員の数も少なくする事だが、この種の議論は後送りされているのが現実だ。税金を多く納めて税務署から表彰されている会社を訪問する度に、この様な経営者がいるから官が堕落するのだと思う。お金が無かった明治時代は、お金の換わりに知恵を使った。今は誰も知恵を使わず、お金の事ばかり言う時代である。これでは改革など出来るわけがない。マスメディアも直ぐに財政的な事を言って批判するだけである。金がなくても近代国家を造り上げた明治時代を再度学ぶべき時である。金がなければ知恵を出せである。
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