危機感だけ煽って国民に対応を押し付ける無責任な内閣と行政

枝野官房長官は食するのは問題ない基準だと言いながら放射能の基準値を超えた野菜などの出荷停止を求めた。東京都は水道水に基準値を超えた放射能が測定されたので幼児などには飲ませないでと報道させた。行政の仕事の全てが広報で終わるわけではない。一番重要なのは国民に広報した後の対策であるが、全くその対策がない。飲料水などは報道直後にペットボトルの水がスーパーから消えた。推測だが、幼児を抱えた人達だけが購入して店からミネラルウォーターが消えたとは思えない。広報後の何の対策も講じない無責任な報道で本来必要とする幼児を持つ家族にペットボトルの飲料水が入手できない状況を行政は何の責任を取るのか。無責任に危機感だけを煽るのは誰でも出来る。ホウレン草でも基準値は超えているが、大量に食べ続けなければ大丈夫と言っていたが、食事はホウレン草だけを食べるのではなく多種の食材で調理するのである。当然に多種の食材の放射能汚染の可能性や1年の内には健康診断でレントゲンも受けるのだから、総合的に見てどの様な対応をすれば安全かを示さなければ現在の発表の仕方は不安を煽るだけになる。場当たり的な対応だけで、その先が見えない。枝野官房長官を評価する意見が多いが、彼は政治家である。官僚の立場の広報マンではないのである。政治家として国民に安心感を与えなければならないのに、その先の対策や指導指針がないから国民は買い占めに走る事になる。放射能拡散問題は東京電力の補償の問題だけで解決は出来ない。今回の放射能汚染問題は政治が責任をとって国民に安心感を与えるべきものである。現行法では対応が出来なければ早急に法律を作れば良い。それが政治の仕事である。現行法が壁で対応が出来ないと言うのは役人である。政治家には出来ないと言う言葉はないのである。出来ないと言うなら政治家を辞めるべきだ。
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